今シーズン一番の冷え込みでした。今朝(2018/11/20)の気温は3℃。防寒用のインナーを着込み工場周辺の掃除と安全確認作業を済ます頃にはしっかりと汗ばんでいました。本日は京都仏眼鍼灸理療専門学校様をお迎えしての工場見学です。同校様には「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の国家資格取得を目指せる4つの学科があります。この国家試験を目指し日々学びを追求する50名を超す生徒の皆様にご参加をいただきました。
『もぐさ製造工程』の根本的な作業に関して大雑把に言っててしまうと今も数年前も数十年前も同じです。生産効率を追求し、極限までにヨモギを精製する技と智恵。積み重なる経験に支えられ今日まで細々とですが脈々と伝え続けられています。逆に言えば、数十年前よりも数年前よりも更に昨年よりもやはり今年の技量は進歩しているのです。見学中、一人の生徒様が「やはり人でしか出来へんな」とポソリと言われました。もぐさ自体は欠落によって出来る商材だけにその都度の原料を見極める眼力が必要です。機械化したくても出来ない分野は未だ健在なのかもしれません。治療をされる方も道具を作る側の人間も根の部分では同じモノを見ているのかもしれません。そんな言葉が載っていましたので…。
近年はAIやIoTなどの発達により、多くの仕事がロボットに置き換わるのではないかと言われたりします。しかし、人が人に施す「CAREとCURE」という仕事は置き換えることはできないでしょう。「人を癒せるのは人」という信念を持って、人も、自分も幸せにできる豊かな人生を京都仏眼で掴み取ってほしいと願っています。
-京都仏眼鍼灸理療専門学校 理事長・校長 小林 靖弘 -同校様HPより引用しました。