進化を続ける家伝の灸術墨灸
墨灸をご存知ですか?
墨に保存用の塩と薬効成分のある数種類の材料を混ぜ合わせて作る秘伝の『墨』。この秘伝の墨ともぐさが出会うことで墨灸が生まれます。その歴史は古く、永禄年間(1558~1570)には天台宗福井山鏡乃坊に伝わった秘伝の灸です。この世に生きている人々の願い、即ち除災祈祷息災延命の現世利益の祈願寺として「家伝の墨灸(痕のつかないお灸)」をもって心と身体の治療を代々続け、今もなお人々の心のよりどころとして墨灸は進歩を続けています。
墨灸はどこに効くのだろう?
心身症、肩こり、腰痛、便秘、ストレス、気分の落ち込み、生理不順、月経困難症、不妊症、冷え性、自律神経失調症、更年期障害、などさまざまな疾患や、それに伴う症状、ストレスからくる、心と身体の不調などまさにありとあらゆる症状を緩和・治療することが出来ます。
特にリラックス効果には大変すぐれており、当然、心身症・うつ病・神経症など、心と身体の症状には大きな効果が期待できます。
治療中、余りの心地良さからついウトウトと居眠りをされる方も珍しくありません。
治療風景を覗くと。
イ真っ黒というよりも少し薄くちょうど灰色をしたもぐさ墨灸を患部に敷きます。
ロ墨灸の上に点灸用のもぐさを小指の先程度の大きさに丸めのせます。
ハ水を介して熱を通すことで、患部に染み込むような、独特の深い味わいが生まれます。「蒸し焼き」状態です。
皮膚に直接熱が伝わるお灸から考えると少し異質の存在とすら思わせる家伝の墨灸。
この蒸し焼き状態こそ秘伝の「墨」からにじみ出る墨による薬効成分と考えられます。
家伝墨灸は、お灸の温熱刺激のほか、この薬効により、体内の毒素排出を促します。
深くしみこむ温熱刺激が、コリや緊張をほぐし、やさしい熱さが、自律神経を調整して、 心身の緊張を解きほぐしてくれるのでしょう。
治療後深い眠りから目覚める患者さんの 笑顔が全てを証明しています。
治療院を紹介します。
事前予約をされることをお勧めします。
顔面や目の上など、デリケートな部分にも施術ができ、痕も残らず、若い女性や小さいお子様にも大好評です。
無痕灸
鏡乃坊鍼灸院
神戸市兵庫区荒田町2丁目9-4
tel.078-511-4280
https://kagaminobo.jp/
原田滋泉
社団法人全日本鍼灸学会兵庫地方会会長
社団法人兵庫県鍼灸師会理事
鏡乃坊鍼灸院院長