もぐさの亀屋

伊吹もぐさ亀屋佐京商店は、お灸やもぐさを製造・販売する会社です。
伊吹山の麓に広がるよもぎを目の当たりにした初代店主がもぐさ屋を創業したのが始まりと伝わっています。

もぐさとは?

もぐさはお灸を据える時に用いる製品です。消耗品になります。
原料はヨモギです。
ヨモギは日本薬局方では艾葉(ガイヨウ)として収載されています。
医療用医薬品の薬効分類効果が記されています。すなわちお薬です。
ただ、もぐさの原料はヨモギで有る為に医薬品としてはカテゴライズされません。
現代社会のように医学が発展する以前から民間療法のアイテムとして使われてきました。
もぐさが太古から民間療法として多くの人たちに重宝されてきた要因としては、
お灸を据えた時の心地よさや灸治による治療効果そして原料を入手する容易さなどが挙げられます。

お灸の故郷

創業は寛文元年(1661年)。
お灸に使用するもぐさを製造から販売まで手掛ける商家としては日本で最も伝統が有ります。
木曽海道六拾九次之内柏原の版画絵の中では歌川広重が亀屋もぐさの店頭風景を描き、今も江戸期の風情を残す店構えでお客様をお待ちしております。
これからも、お灸の故郷の名に恥じぬよう商いに精進してまいります。

お灸の故郷、伊吹もぐさ亀屋佐京商店版画絵

お灸とは?

お灸はもぐさを燃やして施灸箇所に温熱刺激を与えることにより身体の不調を改善する治療法です。
近年ではもぐさ以外の代替品を用いて温熱刺激を与える治療法も含まれる傾向にあります。
お灸の方法としては、有痕灸と無痕灸に大別されます。

有痕灸(ゆうこんきゅう)

直接皮膚の上にもぐさを置いてお灸をします。
直接灸とも呼ばれます。
お灸の跡を残す灸方です。

無痕灸(むこんきゅう)

温かく、気持ちの良い刺激を与えるお灸です。
間接灸とも呼ばれます。
お灸の跡が残らない灸方です。